宮城県仙台市 ワイン ウイスキー ショップ 通販 ヴァンエボヌール(Vin et Bonheur)
近年、日本ワインの注目度は年々上がってきているように思います。国内には約350近くのワイナリーがあるといいます。メディアでも取り上げられることが多くなってますし、専門店だけでなく百貨店、スーパー、コンビニでも入手できるようになりました。
これはワインの造り手さんのワインのクオリティを上げる努力とワインの摂取量増えたのではないかと思います。
またワイン年間消費量ですが2000年は2.15リットル(約2.8本)、2018年は2.85リットル(約3.8本)と比べた所、確実にワインが生活に増えております。
高度成長期、東京オリンピック、海外旅行などの日常化、バブル期を経て食生活の洋食文化が広まり、ボジョレーヌーボーブーム、日本人ソムリエの世界一の歴史になったりと生活が変わり豊かになると同時にワイン消費が増えていったと思います。
また世界遺産にもなった『和食』は私たちにとって身近な食事であり、日本酒、焼酎以外に『和食』の幅の広がりに一役買ったと感じています。
そういった様々な要素が重なりワイナリーが増え、味わいのクオリティが向上したと考えると今後、もっと大きく飛躍する可能性があるのが『日本ワイン』だと日々感じています。
目次
1.日本ワインの歴史
2.日本ワイン以外に国産ワインの表記もあるが・・・?
3.注目日本ワイン
1.日本ワインの歴史
戦国時代に宣教師によって献上された赤ワインを織田信長が初めて飲んだとか、京都の公家の方が飲んだとか様々な説はありますがその辺りの時代からワインは日本で飲まれていたようです。日本に初めて上陸したのがポルトガル人。その時に鉄砲等の様々なものが日本に伝来し、その後フランシスコ・ザビエルが来日した際に大名へ献上したのがポルトガル産のワインという説です。
ポルトガル語で赤ワインの「赤」を「tinto(ティント)」と言いますが、当時ワインは「珍陀酒(ちんたしゅ)」と呼ばれていたのは、「ティント」が「ちんた」に変化したのでは?という説があります。
栽培、醸造に関してその時代の記録はないようです。その時代は日本で醸造を行っていたのではなく、海外から持ち込まれたという事です。食用に代表する巨峰などはもちろんその当時はありませんが山ぶどうなど自生していた可能性はあったと思いますが酒にする発想はなかったでしょう。
その後時代は変わり、明治初期に若人二人が来日していた外国人の意見や書物などから知識を得てワイン醸造をしたのが日本でのワイン醸造の始まりと言われております。二人はフランスへワイン留学を経て帰国し協力者が増え、「大日本山梨葡萄酒会社」が設立され一気に加速していきます。
当時の明治政府は殖産興業政策の一環として、ぶどう栽培・ワイン醸造振興策を推奨しており、生食用ぶどう栽培が盛んだった山梨県をはじめ各地でぶどう栽培とワイン醸造が広まっていきました。しかし、その時代のワインあまり普及しませんでした。その原因は酸味と渋みが強く、日本人の嗜好に合わなかった事が原因でした。
その後、甘口のワインなら普及するのではと考えに至り『赤玉ポートワイン』が誕生しました。山梨県の特産品種の地名でもある『甲州』はもともと食用として栽培され、中国由来の品種です。甲州で醸造されたワインはまさに日本の代表的白ワインになります。
2010年、甲州は国際ブドウ・ワイン機構(OIV)にワイン用ぶどうとして登録されました。これは世界に日本古来の品種が認められた瞬間でもあります。これにより、EUへ輸出するワインのラベルにこれらの品種名を記載することができるようになりました。
現在では海外で修業を行う日本人が増えた事により、栽培品種が増えよりヴァリエーションが増えた事により、選べる豊富な種類、食事と合わせる楽しさが倍増し、ファンが増えていきました。
ワインは土地の気候風土を表現することができるアイテムです。ぜひ今後も注目していただきたいです。
2.日本ワインと国産ワインの表記があるが・・・?
『日本ワイン』と『国産ワイン』漢字と呼び名は違いますが同じように感じられますよね。しかしこの名称が二つ存在するには理由があります。簡単に言うと
『日本ワイン』→国産ぶどう100%使用、国内醸造、国産ぶどう85%以上使用が条件
『国産ワイン』→輸入したぶどうや濃縮果汁、日本ワインなどを混ぜて造れている事
今まではとても曖昧だったため、今後より良いワインを目指すこともあり、国産ワイン名称は廃止され、2018年10月のワイン法施行以降に生産されたものは「国内製造ワイン」という名前が付けられることになります。逆を言えば日本酒の法律はしっかりあるのにワインには明確な法律、ルールが明確でない。国内のワインの需要、消費量が増えた事により法律の見直しのきっかけになったと思います。
また、『日本ワイン』という言葉が初めて使われたのはある作家の出版記念パーティとも言われております。
3.注目日本ワイン
最初にもお伝えしましたが日本国内にはワイナリーが約350近くあります。私もすべて飲んだことはありませんが、今まで飲んだ中でとても感動的な日本ワインとの出会いがありました。それは山梨県北杜市にある『Mie Ikeno』。それまでも日本ワインは飲んでおり、おいしいと感じてはいましたが心躍る出会いは殆どありませんでした。
『Mie Ikeno』のワインを試飲させていただく機会に恵まれ、初めて口にしたのはMie Ikeno シャルドネ2013でした。
最初の印象はとても穏やかで酸味の心地よくしっかり樽のニュアンスとアルコール感が感じられました。その際は若干ワインの温度は低かったのですが時間が経ち、温度が上がった時に口に含んだ時にまるでブルゴーニュの白ワイン ムルソーを飲んでいる錯覚しました。。ドンペリニヨンのように星を飲んでいるぞ!のような感じで『私は今、まさにムルソーを飲んでいるぞー!』と!最初は感じなかった凝縮感と余韻は日本ワインの想像を遥かに超えるものでありました。悶絶・・・
それからは新しいヴィンテージが出るたびワクワクしながらテイスティングさせていただいています。
『Mie Ikeno』のヴァリエーション四種類あり、シャルドネ、ピノ・ノワール、メルロとナイトハーヴェストシャルドネ 月香(ツキカ)があります。
弊社に極少量ですがナイトハーヴェストシャルドネ 月香2019が入荷しました。こちらのワインは太陽の恵みをたっぷり受けたシャルドネを真夜中に収穫することで豊かなアロマととっても綺麗なな酸味を保ったままワインです。月の香りを纏ったワインからは豊かな果実味と一緒に静寂感が感じられるかもしれません。
都内では入荷後即完売で姿を見た事がない『幻のワイン』とも言われています。皆様にも心躍る『Mie Ikeno』を体験して頂きたいと月に願いを込めます。
当店の通販サイトでも日本ワインを少しですが掲載しております。
是非ご覧ください。
(本文・小岩清高)
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