
2022.6.9
【覚えておきたい!】スコットランドの6大ウイスキー産地区分Vin et Bonheur ウイスキー担当須藤でございます。 蒸留所の数やその長い歴史から見ても、ウイスキーの源流と言っても過言ではないのがスコットランドです。北海道より少し小さいくらいの決して広大とは言えない面積の中に、約150もの蒸留所が点在しています。 ☑この記事で解決できる悩み ・スコットランドのウイスキー生産地区分とは? ウイスキーが生産される土地のバックグラウンドについて触れることで、これからのウイスキー選びがより楽しく、より選択しやすくなります。ぜひ参考にしてみてください。
6つの生産地区分スコットランドのウイスキー、中でもシングルモルトは個性豊かな商品が多く、フルーティーな香味の物からピートが強烈に効いたスモーキーな物、ほんのりと塩気があるような物まで実に様々です。 そんな個性あふれるスコットランドウイスキーの産地は、一般的に大きく6つのエリアに区分されています。もちろん蒸留所ごとに味は異なりますが、その傾向はエリアごとの色が強く反映されるため、銘柄そのものは知らなくても、味の特徴から「もしかしたら〇〇産のウイスキーかな?」と想像がつく人もいるほどです。 ここでは、6つの地域とその味の特徴をご紹介していきます。 ・ハイランド(Highland)ハイランドはスコットランドの北側半分を占める一大地域です。面積が広大なため、ディアジオ社のように自社のモルトを北ハイランド・西ハイランド等、さらに細かい区分けで語るケースもあります。 広い地域だけに大枠でくくるのは大変難しいのですが、なめらかで口当たりがよく、近隣のスペイサイドに比べてやや落ち着きのある風味の銘柄が揃っています。この地域を飲み比べるだけでも楽しそうですね。 ・スペイサイド(Speysid)スコットランド北東、スペイ川周辺地域を文字通りのスペイサイドと呼称します。実はこの地域は、比較的新しい区分けになります。 面積は大きくありませんが、6大産地の中で特に蒸留所が密集しているメインストリームとも言える産地です。フルーティーで華やかな香りをもつ銘柄が多い傾向にあり、バランスに優れた名酒が揃っています。 ・ローランド(Lowland)ローランドはスコットランドの南側を占める地域で、エディンバラやグラスゴーといった行政的にも重要な都市を含む、俗っぽく言えば「都会」な地域です。 ウイスキーについてはどちらかといえば生産よりも消費の地域でしたが、近年は蒸留所も増え注目が集まる地域でもあります。また、ブレンデッドウイスキーには欠かせない「グレーン」の一大産地でもあります。比較的大規模な設備が必要なグレーン造りを支える工業地帯としての側面もあります。 味わいとしては、古くからスコッチでは珍しい3回蒸留を取り入れる蒸留所が稼働しており、ライトで穀物のフレーバーが豊かな傾向にあります。ともすれば焼酎のような風味のウイスキーもあり、これはこれで面白い味わいが揃っています。 ・キャンベルタウン(Campbeltown)キャンベルタウンはスコットランド西部、キンタイア半島にある小さな港町です。面積的にはほんの小さな1都市程度ですが、かつては30を超える蒸留所があり、ウイスキーの歴史上とても重要な地域であることから、現在も1つの区分けとして語られることが多い地域です。 現在は数えるほどの蒸留所しかなく、銘柄数にしても5つ程度ですが、港町の潮気の残る香りと甘みが混和したウイスキーには根強いファンが多く、取り合いになるボトルがリリースされる、今なおホットな地域でもあります。 ・アイラ(Islay)アイラは、スコットランドの西側に位置する島の名前です。そこで製造される個性的な風味のあるウイスキーには熱狂的なファンが多く、ウイスキーの聖地として常に注目を集める地域です。ウイスキー造りの重要なファクターとなる燃料『ピート』の産出も豊富で、それだけにスモーキーな香り・風味が強いウイスキーが多い傾向にあり、「食毒液」だの「正露丸」など、およそ飲料とは思えない比喩で語られることもしばしばあるほどです。 ラフロイグ・アードベッグなど、最初は敬遠しつつもじわじわとハマっていき……というファンが多く見られるウイスキーが産出されています。 ・アイランズ(Islands)アイランズはスカイ島・ハリス島といった、スコットランド西の島々をまとめて一つの地域として区分けした物です。離島の集合体という位置づけのため、特徴は島ごとに様々ですが、強いて言えば狭隘な面積の離島だけに四方を海に囲まれ、どことなく潮風の香ニュアンスがあるモルトが多く見られるように感じます。 この地域は、これまではウイスキーを作ってこなかった島で生産が始まる、第二蒸留所の建設が始まるなど、話題に事欠かない地域です。各島を覚えて情報をチェックしておくことをおすすめします。 生産地の区分についてこれらの6つの区分けは行政上の区分ではなく、ただ単に習慣的に呼ばれるようになった物で、どこからがハイランド、どこからがローランドといった区別は非常にあいまいです。 実際、一昔前まで「スペイサイド」という区分けはあまり一般的ではなく、あくまで「ハイランド」というくくりで語られていました。「グレンファークラス」という銘柄がありますが、今でこそスペイサイドにくくられていますが、ラベルには大きく「HIGHLAND」と印字されています。 蒸留所が各地で建設される昨今、スコットランドにウイスキーの新しい地域区分けができる日もそう遠くはないのかもしれませんね。
まとめ6つのスコッチウイスキー生産地域の区分と、それにまつわる豆知識をご紹介いたしました。 ・ハイランド お店でウイスキーを選ぶ時、その地域に注目してみると選ぶ楽しみが広がりますよ! 弊社Vin et Bonheurでは色々な地域のウイスキーをお好みの量で気軽に試せる「量り売り」のシステムをご用意しております。30mlからお気軽に試せるので、地域ごとに飲み比べなんていうのも楽しいかもしれませんね。 また、各地域のモルトの飲み比べに興味がある方には、Vin et Bonheurオリジナル、ディアジオクラシックモルト小瓶セットがおススメ! ウイスキーの大御所、ディアジオの地域代表モルト6種を通常の量り売りよりもお得なプライスでお試しいただけます。 色々なウイスキーを、お気軽にお楽しみください!
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