ライオロ・グイド・レジニン
ヴィンキオでしか造れないワインを追い求める
ピエモンテ州の風景
それから月日が経ち、2000年、3代目のジャンパオロがワイナリーの運営を任される事となる。それまでの農業形態に疑問を感じていたジャンパオロは、志を共にする他のエリアの生産者にアドバイスをもらいながら、少しずつ土地の改善を行い、品質の向上を目指し動き出した。それから10年という年月が経ち、いまでは農薬や化学肥料は一切使用せず、土も掘り起こさない不耕起栽培を実践。畑の改善に一から取り組み、素晴らしいブドウを作り出している。
畑では全てを手作業で行い、ブドウ樹一本一本に対するケアを行っている。標高は270m前後で、丘陵地に広がる日当たりの良い土地。土壌は粘土質と石灰質、砂質の部分が多く水はけも良い。ブドウ樹は、父の頃よりある樹齢65~80年のバルベーラを中心に、樹齢40年のグリニョリーノ、パオロが植えた7~9年の畑まで幅広い樹齢の樹を育てており、中には100歳を超える樹齢のバルベーラも残っている。
醸造については、ブドウに付いた自然酵母のみを使用し、ステンレスタンクとセメントタンクにて発酵を行う。その後マロラクティック発酵を行い、それぞれの熟成槽へ。ステンレスタンクとセメントタンク、トノー(木樽)を使用して熟成後、ボトル詰めを行う。こうして生まれるワインは、自然酵母による口当たりの柔やかさと、ヴィンキオの土地で育まれた良質な酸とミネラル、素晴らしい飲み心地と深み、溢れ出る果実の旨みを十分に表現した味わいとなっている。
ヴィンキオでしか出来ないバルベーラを、この地でしか作れないワインを追い求め、成長を続けている。
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