Vin et Bonheur

テイスティングコメント
Tasting Comment

今年のプローニャは泡立ちもやや強く、心地よい清涼感とフルーティな果実味に加え、スパーニャが持つ骨太の酸が楽しめるワインです。フルーツ感の他に苦みや瑞々しさを伴い、複雑で心地よく広がる酸が幅広く伸びていく印象です。2019年ヴィンテージもサンプルで飲んだ時は、非常に美味しかったのに、届いた時には還元していました。そして開けたてから豆が出ていたのですが、今年は全く違うワインになっています。抜栓後の還元も一切なく爽やかな香りが広がり、数日経過するとガスは少しずつ消えていきますが、全く豆の要素が無く、思わずどこまでも飲み進めてしまいます。私はこれまでのヴィンテージも、マルコのプローニャはどんなフリッツァンテにも負けない美味しさを持っていると感じていただけに、特に2019年はとても悔しい思いをしました。しかしその経験を経て、更なるレベルアップを遂げてくれた2020年を生んでくれたマルコに感謝と敬意を表します。 ※プローニャ＝モデナに伝わるカーニバルの登場人物。酒蔵のカギを管理している女性。